今日、何気なくテレビを見ていると亡くなったAppleの元CEO、
スティーブ・ジョブスに関する番組をやっていた。
その中でジョブスはiPodの試作段階で、これ以上小型化できないという
技術者の前でiPodの試作品を水の入った花瓶に沈め、浮かび上がる
気泡を見ながら、
「この泡は空気だ。空気が入る余裕があるならもっと小型化しろ」
というような意図の発言をしたという。
もし、これが真実ならiPodに弁当箱のようなポータブルヘッドホンアンプを
外付けしていることはジョブスにとって全く意図せぬ使い方なのかも
しれない。
そもそも、iTMSで売られているデータが128kbpsであり、
付属のイヤホンがあのヒドい音質のものであることを鑑みるに、
iPodは高音質を持ち運ぶというコンセプトではないのであろう。
無駄をそぎ落とし、シンプルで上質なデザインが身上のiPod。
それに箱の中は半分以上に空気が詰まっているようなポタアンを
接続する。ジョブスはそれを見たときにどう感じるだろう?
設計者の意図を理解して商品をそのように扱うということは
案外、難しいことなのかもしれない。
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